JAバンク(農協)でお金を借りるためには、JAの組合員に加入する必要があります。
農業者でなければ組合員になれないと思っている方も多いかと思いますが、1,000~10,000円の出資金を預ければ農業者でない方でも準組合員としてJAに加入できます。
正組合員になれるのは厳しい条件をクリアした農業者のみですが、準組合員であれば誰でも加入することが可能です。
また、申し込む窓口の営業エリアに居住していることもお金を借りる条件のひとつです。
JAは全国に7,000以上の窓口を構えているので、最寄りの窓口であれば基本的に条件を満たせるはずですが、
自宅から遠すぎる窓口ではお金を借りることができないので注意しましょう。
一方で、JAは農業者の生活をサポートするという目的を持っているため
幅広い年齢層の人が借り入れできるというメリットがあります。
銀行カードローンと消費者金融の貸付対象年齢は、それぞれ20歳から65歳、
20歳から69歳となっていますが、JAの貸付対象年齢は18歳から75歳未満となっています。
75歳ギリギリで申し込んだ場合、完済できないと判断されて審査に落ちてしまう恐れはありますが、
銀行カードローンや消費者金融とは異なり、未成年でも70歳以上の高齢者でも
借り入れできるのは大きなメリットと言えるでしょう。
どの程度の収入があれば審査に通過できる?
JAバンクは、幅広い年齢の方がお金を借りることが可能なだけでなく、金利が低いというメリットもあります。
地域によって金利に差はあるものの、基本的には銀行カードローンや消費者金融よりも
低金利でお金を借りることが可能です。加えて、担保や連帯保証人なしで申し込めるという
メリットもありますが、JAでお金を借りるためには安定した収入が必要です。
正組合員の農業者の場合は前年度の年収が150万円程度で審査に通過できますが、
準組合員の場合はそれ以上の年収が必要です。準組合員の方の場合、前年度の収入が
200万円以上の人は安定した収入があると認められることになっています。
なお、収入額は給与明細書に記載されている手取り金額ではなく総支給額で判断されますが、
前年度の年収が200万に届かない方でも諦める必要はありません。
JAの審査では、年収額だけでなく勤続年数もチェックしているため、同じ職場で
継続して働いている場合は年収が200万円以下でもお金を借りることができる場合があります。
勤続年数の目安としては、正社員・契約社員・派遣社員・パート・アルバイトといった方の場合は
1年以上、農業以外の自営業者の方の場合は2年以上となってるので、これらの条件を満たしている場合は
審査担当者に勤続年数をアピールしてみると良いでしょう。